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乃木坂46を一日一曲語る  6日目『白い雲にのって』

はい、どうも。「まじめにふまじめ」をモットーにやってます、いたがきです。

乃木坂46を一日一曲語る。6日目は『白い雲にのって』です。

 

 

(2020年4月23日追記)この記事を加筆修正してnoteに投稿しました。今後はnoteにて投稿を続けますので、よろしければフォローお願いします。

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ぐるぐるカーテン(通常盤)

 

 

今日のこばなし -世界は広すぎて-

このブログを書き始めてはや一週間。やはり一番の課題は認知してもらえないことでした。内容は本当に僕が思ってることを書いているので、99人に鼻で笑われても「面白いじゃん!」って言ってくれる1人がいればいいやって感じです。ただそのためにはまず100人の目に触れさせなければなりません。

「なんか訳わかんないこと言ってるヤツがいるぞ」でも「なんかコイツ面白くない?」でもいいのでぜひSNSでシェアしてください!切なる願いです。

この文言をブログの最後に毎日いれるかどうかはまだ悩み中。

 

『白い雲にのって』ってどんな曲? 

『白い雲にのって』は2012年2月22日にリリースされた1stシングル『ぐるぐるカーテン』の通常盤に収録されています。

センターは生駒ちゃん生駒里奈)、歌唱メンバーは『ぐるぐるカーテン』選抜メンバーに、安藤、岩瀬、川後、斎藤ちはるを加えた20名です。*1

ニゾン*2を多用した、いかにも初期の乃木坂46っぽい曲です。リズムに合わせて横揺れするととても心地良いです。

この曲のMVは作られていません。

猿岩石の大ヒット曲『白い雲のように』*3と名前が似ているため、正しい曲名が思い出せなくなることがあります(笑)

白い雲のように

 

『白い雲にのって』を語る

雲を見上げて寝そべりながら聞いているような感覚になる、とにかく心地が良い曲です。

いい人とか悪い人

そんなに差はないんだよ

- 出典:『白い雲にのって』/ 作詞:秋元康 作曲:太田美知彦

 のほほんとした平和主義な歌詞、だけで終わらせてもいいんですけど、この歌詞で僕が思い浮かべたのはニュース番組です。「報道されている事件の犯人や不倫した芸能人」と、「その人を辛辣に批判するキャスターやコメンテーター」とを分けているものは何なのか。そのきっかけはたった一つのボタンの掛け違いではないでしょうか。

「いい人」と「悪い人」を決めるのは、ちょっとした運命のいたずらな気がします。

 

「白い雲」に何か特別な意味があるのかな?と思い調べてみると、ヘルマン・ヘッセ*4
の『白い雲』という詩
があることがわかりました。著作権の関係で転載はできないんですけど、尾崎喜八という方の翻訳がとても良かったので下のリンクからご覧ください。

www.ozaki.mann1952.com

 この詩では「白い雲」に内包されている2つのイメージが表現されています。

1つは純粋無垢で自由気ままな存在というイメージです。過去に桃子(大園桃子)が明石家さんまに「真っ白やな、キミ!」と言われていたのはこれと非常に近いものがあります。*5

2つ目は長い旅路の中でありとあらゆる喜びや悲しみを経験してきたというイメージです。だからこそ、家なき者(拡大解釈すると我が道を行く者)にとって「白い雲」は自分と一緒に旅する親しい存在だし、自分にとって支えとなる存在なのです。

 

『白い雲にのって』は「純粋無垢な存在でありながら、喜び悲しむ姿には誰もが共感や親しみを持てる存在」という理想のアイドル像を「白い雲」に託した曲なのかもしれません。

 

おわりに

ヘルマン・ヘッセの『白い雲』を秋元康が知っていたのかは定かではありませんが、曲を掘下げているうちに意外な新発見があるのはとっても楽しいことです。

では、また明日。stay tuned

 

*1:安藤美雲生田絵梨花生駒里奈市來玲奈井上小百合岩瀬佑美子川後陽菜川村真洋齋藤飛鳥斎藤ちはる斉藤優里桜井玲香白石麻衣高山一実中田花奈西野七瀬能條愛未橋本奈々未星野みなみ松村沙友理

*2:この場合、複数のメンバーで1つの旋律を歌うという意味。いわゆるハモリとは対極のもので、アイドルの楽曲にしばしば用いられる。

*3:猿岩石は1994年4月に結成、2004年に解散したお笑いコンビ。メンバーは有吉弘行森脇和成。当時、人気番組だった『進め!電波少年』の人気企画「ユーラシア大陸ヒッチハイク横断」でブレイク。1997年に秋元康のプロデュースにより、藤井フミヤ藤井尚之兄弟提供の『白い雲のように』をリリースしてミリオンヒットを記録した。

*4:ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者である。著作『少年の日の思い出』は中学校の国語の教科書にも採用されている。

*5:2017年12月18日に放送され、乃木坂46も出演した『第3回明石家紅白』(NHK総合)での出来事。シンガーソングライターの高橋優が書き下ろし、大竹しのぶ明石家さんまの夫婦時代の爆笑エピソードを盛り込んだ楽曲『キライナヒト』をさんま、大竹、高橋の3人でスタジオ歌唱した際、大園桃子が感極まって涙を流した。涙の理由を聞かれ、「感動しました。嫌なことがいっぱいある世界で、離婚はしているけど、でも人はこんなにも愛されるんだなって思ったら、感動してきて…感動しました」と答えた桃子に対してさんまは「真っ白やな、キミ!」とそのピュアさを絶賛した。